トト君その後

こんばんは、湯豆腐です。

6月10日のお話に登場したトト君(仮名)が、ユウユウ君に引っ張りまわされていた方のトト君が、その後日進月歩の変化を見せている。 自我の主張も強くなり、周りの男の子がやっている悪行を真似て、日に日にヤンチャぶりを実行するようになった。 それは、水が高きより低きへ流れるように、努力せずとも悪い方へは楽々と堕ちて行けるのだ。やってはいけない規則を無視することの快感、教室や廊下を走ることで得た壮快感を、一旦覚えて終うとなかなか止めることができないのだ。

これにより、案の定起こるべくして事故が発生した。その事故は私の休みの日に起こった事であるが、事故報告書と特記事項の引継ぎで知ることになったのである。 それは、夏休み中に特別開設しているところの、PTA協力のプールから上がって、走ってはいけない廊下を走って、学童保育の教室へ向かったのであるが、教室の出入口の扉にぶつかって肘の骨にひびが入ったのだ。自損事故の一人相撲なので、巻き込まれた相手は居なかったが、全治4週間の怪我である。 トト君は運動神経は鈍い方なので、教室の入り口付近での減速を誤ったか、他の悪童たちがやっていることを真似てのことだから、経験不足が事故の原因になったと推測される。

私は、夏休みが始まった折に、朝礼で全員の児童に対して注意喚起のお話しをした。その時の内容であるが、 「夏休みには、色々な事が起こります。良い事も悪い事も色々起こります。それはなぜかと言うと、夏休みはこれまでの放課後児童クラブと違って、学校で過ごす時間より、皆さんが自分の家庭で過ごす時間よりも、ここで過ごす時間が一番長いことになります。 しかも夏休みは人数も増えて大勢の人が、一緒に過ごすことになるので色々な事が起こるのです。 ですから、これだけは絶対に守ってください。 教室の中や廊下で走ったり、暴れたり、他人に迷惑をかける行動は、絶対にしてはいけません。それは、事故が起こる原因になるからです。 それから、自分自身を危険に陥れる行為もしてはいけません。具体的な例を挙げると、夏休みにはおやつにアイスクリームを出しますが、棒の付いたアイスクリームを食べながら歩き回ると、何かの拍子に転んで痛いだけでなく大変な事になります。

この事について、皆さんのお世話(指導)をしている他の先生方も、何が危険に繋がるか良く知っています。ですから、先生方の注意には必ず従ってください。」

素直に心に留めて、児童クラブでの決まりを守ってくれる児童も居るが、トト君のように、決まりを無視することに壮快感を覚えた子どもは、聞く耳を持たなくなるので、良くない結果を招くことになる。トト君の家庭の事情も考慮して、できるだけ手厚く支援して行きたいと思ってはいるが、子どもが育つ土壌の基本は家庭である。 どうしても、私たちのやれる範囲には限りが存在するのである。