こんばんは、湯豆腐です。
今日は特殊な医療ミスのお話です。
釣りの季節
日に日に日が長くなり、日に日に暖かさ増して、日中は暑いと感じ始めるこの季節、私の趣味の季節がやって来た。太公望の釣りである。 これからは、キスという魚の最盛期である。近場での海水浴場の砂浜でも釣れる魚で、姿は美しく味も美味で、塩焼きなどは絶品の酒の肴となる。
カサゴに刺されて
ある日、こんな出来事を耳にした。釣具店にかかってきた、一本の電話から始まる事件である。 「今日釣りをしていて、カサゴに刺されて痛いのですが、どうしたら良いのでしょうか?」 釣具店の人は、「カサゴなら、そんなに心配ないでしょう。救急医療まで受けなくても大丈夫ですよ、お酒も大丈夫でしょう。少し痛みは続くかも知れませんが、消毒だけはしておいて下さい、そのうち治まりますよ。」 と軽く受け流したのであるが、近くで聞いていた釣り人客が、「本当に、カサゴだろうか?たぶん、アレじゃないかな?」と言う。 ベテランの釣り人なら誰でも知っていること、釣りの初心者に良く釣れるのはカサゴではなく、小さくて赤い魚のヒメオコゼ(カナコギ)であることを。 カサゴなら釣れた時には、棘のある背ビレを開いて見るからに痛そうだから、それを触る人はいないはずである。
これは大変だ、医療ミス・医療事故の発生である。ヒメオコゼだとカサゴより痛みがきついが大丈夫だろうか?訴えられるのではないか?? でも、本人がカサゴだと言ったのだから、まあ大丈夫だろう。
大きすぎた魚
またある日、お父さんと小学低学年と思われる、女の子の釣果報告である。 「お父さんは小さいキスを釣ったけど、わたしはカレイが釣れたの」「ほかにも大きいのが釣れたけど、大きすぎて切られたの」 ・・・(それはたぶん、根がかりだろう)海底の岩や海藻に釣り針がからんで外れなくなったと思われるが、釣り談義には誇張は付き物当たり前なのである。 子どもは得意になって益々話が盛られていく。お父さんは赤面ものにて話しを止めさせたいが、口には出せず早くその場から去りたい一心。その様子がありありと感じられるが、 周りで聞いている釣り人達はニヤニヤするばかり。
子ども連れの皆様へ
これから夏にかけて、子ども連れで海水浴や浅瀬での磯遊びをする時、油断禁物ですよ。 地球温暖化の影響で、南方系の毒を持った危険な魚が北上して来ているので、釣り人が居たら訊ねてみるのがお薦めです。 その時に釣り人の話に誇張はなく、知っていることは正しく教えてくれるはずです。それが釣り人という人種なのです。
天空の城ユドウフ