2月というのは私に
とってジンクスの月である。
どういう訳か昔から
厄介な思いをする月なのである。
それは、対人的・社会的・自然現象
その他あらゆる事で、他の月より面倒な
事が多いのだ。
当たり障りの
無いところから紹介
すると、先ず最初に2月は寒い。
寒いから太公望の
釣りにも行き難い。
その上、もし雪
でも降ろうものなら
車での移動が困難となり、
更に行動範囲が狭くなる。
そもそも雪の少ない
地方に生まれ育ってきたので、
スキーやスケートなど滑るスポーツは
全部ダメなのだ。
従って、凍結路での
スリップ走行などは最も苦手なのだ。
その次に面倒なのは、
バレンタインと称する猿まね行事である。
チョコレートの販売業者が
売らんが為に工作した謀略に
乗せられて、義理チョコだの
ホワイトデーだのやりたい放題で、
正統な日本の文化が蝕まれているのが
癪にさわるのだ。
更に言うなら、節分の
恵方巻と称する只の巻き寿司も
気に入らない。
日本のどこか一部の地域で
恵方巻というものが存在したのかも
知れないが、実際のところは定かではない。
そもそも『節分』と
いうものは季節の移り変わる
とき、即ち立春・立夏・立秋・立冬に
それぞれ存在したものであるが、現代に
於いては特に、冬から春に移り変わる時の
ことを節分と称している。
この日には、柊の枝に
鰯の頭を刺した『ヤイカガシ』を
戸口に差し立てたり、夕暮れ時には
『鬼打ち豆』と称する炒った大豆を撒いて、
邪霊厄災を退ける呪術的習慣が、古くから
伝わって来た日本の文化である。
その本来の節分行事
の方はおろそかにして、
販売業者の宣伝にばかり
気を取られている。
我々日本人にとっては、
『春を迎える』『春を待つ』
ことについては特別ななものが存在する。
『春』には、さまざまな
希望や期待・あらゆる事に
明るいイメージが込められている。
従って、恵方巻などと
いう物に齧り付くよりも、
「家内安全」「厄災消除」
のために邪気を祓う『豆まき』を
行なう方が、余程爽やかな気分になると
思われる。
そして待ち焦がれる『春』に
先駆けて、厳寒のなかでも咲いて
くれる梅花の香りを楽しみながら、
冬の終わりを締め括るのが「招福」に
繋がるのではないだろうか。
天空の城ユドウフ