習字で美しい文字が書けるようになる秘訣は、集めることと真似ること。

こんばんは、湯豆腐です。

今日は、どうすれば美しい文字が書けるようになるのか。そんな習字の秘訣をお話します。

文書を書くことは減ったが…

近年では、文書の作成はパソコンのワープロソフトで行うことが多く、昔のように手書きで作成することはほとんど無い状況になっている。 その上ほとんど全ての人が、携帯電話やスマートフォンを所持しているので、私的な通信手段も至って便利で、昔のように手紙を書くということが非常に少なくなっている。 この為、文書を書くことの習慣が薄れて、たまに手書きで文字を書く時には、特に漢字が思い出せず困ってしまうことが多いのではないか。 そして、一年に一度か二度あれば多いほうで、毛筆で改まった書状でも書こうものなら、それこそ四苦八苦・七転八倒の思いで、途中で投げ出してしまおうかと思った、そんな経験を持っている人も多い。 それでも、美しい文字を書きたいという願望は、いまでも誰もが持っていると思われる。

まずは集めること

では、どうすれば美しい文字が書けるようになるのか。 今日は、その習字の秘訣をお話します。それは、一にも二にもひたすら稽古をすることですが、その稽古の仕方に秘訣があるのです。 先ず最初にやることは、『こんな字が書けたらいいなぁ』と思う字を、できるだけ多く手元に集めることです。それが習字の手本になるのです。

徹底的に真似る

そして上達の秘訣は、手本となる字を徹底的に真似ることです。 最初は写し紙を使って手本の字を、その通りに書けるようになるまで、なぞり書きすることをお薦めします。 これは、文字の形を覚え込む為なのです。

例えば習字の習という字は、羽の部分が左と右で微妙に大きさが違う、右側をほんの少し大き目に書くことが極意です。そして、白と組み合わせた時には上部の羽より下部の白の方を、少し小さ目に書くとバランスが良くなるのです。 美しい文字というのは、バランスの良い字ということで、言い換えれば字の形を整えることで、つまりは整形美容をやる訳です。そして、どのような形を選んで整形するか、センスの問題なのです。

習字を始めるについて

習字を始めるについて、最初から大層な手本や道具を揃える必要はありません。 誰かから戴いた書状とか、どこかで貰った広報紙でも、美しい文字が書かれておれば立派な手本になるのです。 そうして、段々と美しい文字が書けるようになって来ると、どうしても正式な手本と道具が欲しくなって来ます。 その時には、王羲之(おうぎし)の蘭亭序(らんていじょ)をお薦めします。但し、これは私の好みからのお薦めであることをお断りしておきます。