お中元は本来イキミタマ(生御霊)への贈り物。デパートや進物品業者の戦略に載せられて今や社交事例化した。

こんばんは、湯豆腐です。

6月も下旬になり、今年もお中元の季節も近づいてきた。

お中元と言えば、お歳暮と並んで贈答品の時節としてのイメージが強く、その贈答方法も、デパートや進物品業者に依頼する形が一般的となっている。

中元とは、本来はお盆のこと

盆提灯の写真

中元とは、本来は陰暦7月15日のことで、お盆のことである。 お盆は古くから家々で祖霊を迎えて、おもてなしの祭りを行う機会である。 その方法や信仰については、日本全国それぞれの地方によって違いがあり、一概には語れないのであるが、今日現存している民間における盆行事は、仏教の影響を受けたものが多く、お盆の御霊祭(ミタママツリ)の供え物には、生臭物(魚介類)を退けるなど、仏教色が色濃く入り込んでいる。しかし地方によっては今も尚、仏教以外の古い信仰が残されている。

いまも残る、古い信仰の形

この古い信仰の形は、お盆は単に死者の祖霊をミタマ(御霊)として祭るだけでなく、イキミタマ(生御霊)と称して生きている親に対して、魚や素麵・うどん等の麵類や、白米・菓子・果物などの食品を贈る風習が残されている。 そして、盆踊りが全国的に広く行われているが、そもそもこの盆踊りの目的は、お盆にお迎えしたミタマたちを慰める意味のものであり、精霊流しと共に古くから伝承されて来た風習で、日本の文化となっている。

社交事例化したお中元

このイキミタマ様への贈り物文化が転化して、更にその上、デパートや進物品業者の販売促進戦略に載せられて、今やお中元の贈答品は、社交事例化した向きも感ぜられる。

日本の贈り物文化と言えば聞こえはいいが、これを都合よく拡大解釈しての行き着く先が、公務員の汚職であり贈賄・収賄なのである。